なぜ今投資なのか?
老後2000万円問題など、資産形成をめぐる政府の啓蒙活動は昨今活発になってきました。
この背景には、年金だけでは老後の生活資金が不足する恐れがあり、
自分自身である程度の資産を築き上げなければならなくなっているからです。
しかし、銀行に預けていては殆ど利子はもらえませんから、全額自分で稼いだお金を貯めなければ成りません。
その点、株式投資は利回りが大きいため、ずっと楽にお金を増やすことができるためです。
たとえば、世界の株式は、過去30年間でだいたい年平均6%の利回りでした。
なぜ株式に投資するだけでリターンが得られるかというと、それはリターンに
ともなうリスクを引き受けているためです。
株価は日々変動しますから、ある株を買って持っているだけで、評価額が上がったり下がったりします。上がれば売ったときに儲かりますが、下がれば売ったときに損します。こういった価格の変動幅を、投資の世界では「リスク」と呼んでいます。
人間は基本的に、同じリターンが得られるならリスクは小さい方が良い、と考えています。これは、リスクが低い方がより確実に未来の収益を予測できるためです。
もちろん、ギャンブル好きの人はよりハイリスクな賭けを好む人もいますが、これは「投機」といって、確実な資産形成を目指す「投資」とは別物であると考えるべきです。
先進諸外国と比べて、まだまだ金融リテラシーの低い日本では、この「投機」と「投資」を混同している人がまだまだ多いですが、15年以上株式保有を続ける長期投資を行えば、リスクは低くなり、よりリターンが確実になることが過去のデータで示されています。
ただし、個別銘柄を保有していると、リスクは高くなるので、現在主流となっている「インデックスファンド」を長期積み立てするのが、一番効率的とされています。
次回からは、このインデックスファンドとはなにか、について学んで行けたらと思っています。
では。