孤独な負け組の独り言

負け組独身孤男。暇つぶしもかねてつらつらと。

インデックス投資の分散効果(なぜ今投資なのか?其の四)

よく、「卵を一つのかごに盛るな」といった言葉で、分散投資の必要性が説かれてきました。これは、一つのかごに全ての卵を入れて運ぶと、かごを落としたときに卵が全部割れてしまう危険がありますが、複数のかごに分けて運べば、そのうちの一つを落としても損害は少なくなる、という例えにより、株式を複数の銘柄に分散させ、リスクを抑える事の重要性を説いています。

 

違う値動きをする株を複数持つと、同じリターンでもリスクが減らせる、ということが分かっています。

たとえば、雨が降ると売上と利益が降らないときの2倍になる会社(雨具メーカーなど)A社と、反対に雨が降らないと売上と利益が降るときの2倍になる会社(ゴルフ場や遊園地を運営する会社など)B社があるとします。どちらか一方の株を保有していた場合、その年の降雨日数によって利益は平均を上回ったり下回ったりします。しかし、両社の株を保有していると、天気がどうなっても、一方のマイナスをもう一方がカバーして、常に平均の利益を上げることができます。このとき、期待リターンは変わっていません。リスクだけが抑えられたことになります。

 

このように、動きの違う銘柄を複数持つだけで、リターンはそのままでリスクだけを低減させる事ができます。これが分散投資を行う理由です。

 

インデックスファンドは、個人の資金では十分に分散できなかった株式を、簡単に米国、全世界といった好みの地域全体に分散投資できるようになっています。それにより、株が投機と思われていた時代は過ぎ去り、いまや老後資金形成に不可欠な投資として注目されているのです。